ナンパ事変。自分に革命を起こす。

中途半端で何も積んでこなかった30男がナンパを頑張る。

ナンパ1日目~地蔵という名の地獄~

 地蔵、それはナンパ界における貧弱なボキャブラリーの中で唯一秀逸な表現をしている。

 

意味としては基本的には声を掛けようとしても掛けられない状態を指している。

 

なるほど。

動かない(動けない)状態を指している表現としては【看板】【カカシ】などよりもナンパという能動的な行為を皮肉る響きとしてぴったりくる。秀逸である。

 

地蔵に至るには恐怖、羞恥、諸々な要素があるが一言でいえば大抵ただのビビりである。

 

ナンパおいて最も忌むべき、生物における雄としての誇りを失った屈辱的な状態、それが地蔵である。

 

失敗は恥ずべきことなのか、否である。

失敗は己が挑戦を諦めないでいる限り成功への道標であり、母であり父である。

 

声掛けて何も話せない、話題が浮かばない、声が上ずる、緊張して変な事を言ってしまう、周りに笑われる、蔑まれる、罵倒される、これらは失敗なのか。

 

否である。

 

続ける限り成功への布石であり、成功というメインディッシュの為の引き立て役、オードブルである。

 

では貴君らに問う。

声を掛けたくても声が掛けれない、声を掛けようとしても足が動かない、失敗するのが怖くて声が掛けれない、これらは失敗であるのか。

 

答えは是である!

 

勝負の土俵にすら上がれていない!

 

本日、3万人声を掛けるという大層な宣言をした我は現場に到着して3時間地蔵した!

 

大失敗も大失敗、大火傷中の大火傷である!

 

その理由がまた情けない。

声を掛けて失敗したらどうしよう、変だと思われないかな、何話したらいいんだろう、、、。

 

失敗するに決まっているし、変に決まっているし、話すことなどない!!!

 

分かってはいるのだがこんな情けない理由で地蔵してしまったのである。

 

まさかこんなことになるとは、多少思ったがまさか3時間地蔵するとは思わなかった。

挙句の果てに2時間地蔵した末にたばこを買おうと思ったコンビニで自分の意志とは無関係に発泡酒を買っている!

 

これでは閃きの無い、ただのクズカイジである。

 

我は酒が好きだ。

酔拳(酒を入れて抵抗感を無くしナンパすること)しようとは思わなかったが、己の無聊を慰めるために防衛本能で酒を購入してしまったと推測する。

 

酒なんかに頼ってはだめだと酒を抜くために水を流し込んでから落ち着き、いざやろうと思った瞬間知り合いのナンパ師に出くわしてしまう。

 

なんたるタイミングの悪さ!

 

他の場所へ行け!!!

 

と思ったと同時に、わーい仲間だ仲間だ!俺声掛けたいけど地蔵なんだよー、ピー(/ω\)、、、とか話そうと思ってしまう心中堕落しきった己を心から軽蔑すること約3分。

 

もちろん他人と合流することによってダメージは軽くなるし声を掛けに行く負担は軽くなるのだが、今我がしたいのは他人と慰めあったりわいわいやることではない。

 

己が力で孤独に道を切り開くことである。

 

以前までは会えばガハハと笑い話をしていたのもどこへやら、軽く挨拶をして以後は目も合わせないという強烈な社会への断絶を見せる。

 

なんとかかんとかようやく声を掛けだし、30過ぎのおっさんが一回り以上も下の女性に自分から声を掛けておきながら碌に口も回らず気持ち悪い余韻だけを残して去るという犯罪的な醜態を犯して去っていった。

 

3時間地蔵した頃には1人声掛けられたらいいと思っていたが帰るときには20声掛け出来ていた。

 

1人が20人に増えて喜ぶべきかと思ったが、家という安全地帯にいたときにはブログ開始記念に100声掛けや!と思って自宅を出た自分と比べて複雑になったのは言うまでもない。

 

また明日(正確には今日)リベンジとやらである。

 

本日声掛け:20人

3万人まで残り29980人